安彦良和『虹色のトロツキー(1)~(8)』(潮出版社/中央公論新社)

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

1月最初の授業、2時間連続のコマがとれたので、去年の終戦の日のNスぺ「ノモンハン―責任なき戦い」を見せようと思う。(一昨年の「インパール」に続き、Nスぺの終戦特集は昨年も徹底的にぶっこんできた。今年は何か。)
ただいま補助教材の準備中。

調べれば調べるほど、反吐が出る。

 

ノモンハン事件は、司馬遼太郎が書かなかった戦争として有名であり、そのあたりについては半藤一利が『ノモンハンの夏』に関連していろいろと記しているし、多くの人がノモンハン事件について語っている。

そんな中で異彩を放っているのが、安彦良和の『虹色のトロツキー』である。

 

舞台は1930年代の満洲。日蒙混血の青年ウムボルトのたどった数奇な運命を描いた作品である。石原莞爾東条英機甘粕正彦松岡洋右川島芳子李香蘭山口淑子)、辻政信岸信介という実在の人物が次々と登場する。満洲国の美しく甘い理想と、策謀うずまく現実とが織りなすドラマは圧巻。

虹色のトロツキー (1) (中公文庫―コミック版)

虹色のトロツキー (1) (中公文庫―コミック版)

 

(こ)