直木賞ノミネート作品・大予想!

さて,今年も上半期の直木賞の時期が近づいてまいりました。
公式twitterによると,ノミネート作品は「6月中旬」に発表とのこと。
今回は,上半期に発表された文芸作品(全部で数百冊くらいあるのか?)の中から,果たしてどんな作品がノミネートされるのか,独断に基づいて大胆にも大予想したいと思います。

・木皿 泉『さざなみのよる』(河出書房新社

上半期で頭一つ抜け出しているのはこの作品でしょう。最終的に受賞するかどうかはともかくとして,ノミネートは確実だと思います。夫婦ユニットだとか,5年ぶりにして2作目の小説だとかいった話題性も十分。唯一のマイナス要素は,ドラマのスピンオフ作品だということ。これが完全オリジナルだったら,と思わざるを得ません。

瀬尾まいこ『そして,バトンは渡された』(文藝春秋
・窪 美澄『じっと手を見る』(幻冬舎
・木下昌輝『宇喜多の楽土』(文藝春秋

次に入りそうなのが,この3作品。いずれも読んで良かったと思える作品ですし,また,最近は映画にしろ小説にしろ「家族」がトレンド,ということもあります。瀬尾まいこと木下昌輝は「文春枠」でのノミネート入り(そんなのあるのか?)というのも期待できるところです。この3作品のうち,どれか1作品でもノミネートされたらなあ・・・。

・柚月裕子『凶犬の眼』(角川書店

柚月裕子は,ついに,「次に大作を書いたら直木賞」という地位にまで上がってきた感があります(あくまでも個人の感想です)。『凶犬の眼』は3部作の2作目という微妙な位置付けなので,今回のノミネート入りは実際には難しいのかもしれませんが,それでもちょっとだけ期待です。

・赤神 諒『大友二階崩れ』(日本経済新聞出版社

今回,サプライズノミネートがあるとすれば,この作品になるかもしれません。デビュー作にして候補入り。作者は法律家。日経新聞からの出版。もしノミネートされれば地味に話題になりそうですが,さてどうでしょうか。

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いずれにしても,半年に一度のお祭りなので,まずは楽しみながらノミネート作品の発表を見守りたいと思います。
(なお,一部で期待されていた加藤シゲアキは,出走前に落馬の模様です。。。)

(ひ)

 

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