大先生オススメの『そして、バトンは渡された』を読んで、ほっこりと余韻にひたりながらふらっと入った西院駅前のブックファーストにて、「Push! 1st.」と称してブックファーストのイチオシ本を紹介するコーナーを見つける。
『そして、バトンは渡された』の隣に、家族の本ということで、どっちも読んでね、と言わんばかりに並べられ、黄色い帯が巻かれていた。
鷺沢萠さんが亡くなって、ずいぶんと経つ。久しぶりに読んでみようかと思い、500円払ってジーンズのポケットに突っ込み、そのままバスに乗る。
2つの血のつながっていない家族の話。
渡辺毅は、親友の松本英弘と息子の憲弘との3人暮らし。家も家族も失った毅は、松本家に住み込んで家事一切を取り仕切っている。そこへ毅の彼女の美佳子も加わって・・・。
児島律子の職場にある日、別れた夫の連れ子であった聖奈と結婚しようという、拓人という見知らぬ男性が訪れる。彼の家の近くの寿司屋に連れられて、聞いた話は・・・。
ほっこり。
なるほど、『そして、・・・』の隣に並べたくなる本である。
巻末に、三浦しをんと小山鉄郎のダブル解説つき。
(こ)