『100万分の1回のねこ』(講談社)

 今日、2月22日は、猫の日らしい。 

 というわけで本棚から引っ張り出してみたのは、13人の作家さんが佐野洋子さんの名作『100万回生きたねこ』に捧げる、猫(あるいは100万)にまつわる十三人十三色のトリビュート短編集。

 先頭の江國がきれいにセンター返しで出塁し、岩瀬がしぶとくレフト前に運ぶ。くどうがきっちり送り、井上・角田・町田のクリーンナップへ。今江、唯野もスタンドへ放り込み、山田・綿矢・川上は2つめのクリーンナップ、恐怖の下位打線ってやつだな。広瀬のピッチャー強襲内野安打の後、ラストバッターは元夫・谷川俊太郎

 気分次第でお気に入りが変わるのだけれど、今日の気分としては、唯野未步子さん(「あにいもうと」)とくどうなおこさん(「インタビューあんたねこ」)がよかったにゃあ。

 (こ)