知念実希人『崩れる脳を抱きしめて』(実業之日本社)

現役の医師にして小説家(しかもちょっとラノベ寄りの),知念実希人がついに小説界のセンターステージに上がってきました。『崩れる脳を抱きしめて』。著者初の本屋大賞ノミネートです。

研修医である主人公は,神奈川の病院で入院患者の女性と出会います。それぞれ心に傷を抱える二人はやがて心を通わせていくのですが・・・。

「彼女は幻だったのか?」

・・・まあ,僕みたいなオジサンにはくすぐったいくらいの恋愛物です。ミステリー要素もありますが,これは若干,既視感があり,賛否両論あるところかもしれません。若い人にはおすすめの一冊かもです。

崩れる脳を抱きしめて

崩れる脳を抱きしめて

(ひ)