柚月裕子「盤上の向日葵」(中央公論新社)

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重く,そしてひたすら暗い。「盤上の向日葵」はそんなミステリーです。

現場に唯一残された手がかりは,伝説の名駒のみ。そのような状況で,叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野が捜査を進めていきます。そこで浮上したのが,実業界の寵児で天才棋士。はたして・・・。

物語は「現在」と「過去」が頻繁に入れ替わり,読み手を全く飽きさせません。というか,ページを繰る手が止まりません。柚月裕子,デビュー10年目の超大作です。
直木賞最終候補,ひょっとしてノミネートされるかも!?)

盤上の向日葵

盤上の向日葵

(ひ)