辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社)

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今,人に本を一冊紹介するとすれば,私は間違いなくこれを選びます。

辻村深月「かがみの孤城」。中学1年生の女の子が主人公の小説です。
ある出来事をきっかけに,学校に全く行くことができず,家からも出られなくなった主人公。ある日突然,部屋の鏡が光り始めます。鏡をくぐり抜けてみると,そこには城があり・・・。

ファンタジーの要素も入れつつ,物語の後半は息つく間もなく怒濤の展開を見せます。「不登校」という重いテーマ,さらにいえば社会の中での居づらさ,生きづらさといったテーマに触れながら,500ページ超というボリュームも感じさせない一気読み必至の読み応えがあります。

個人的にも,この本を読んで本当に良かったと思っています。明日からまた頑張ろうと思える一冊です。
(来年の本屋大賞,十分狙えるかも!?)

かがみの孤城

かがみの孤城

(ひ)