2018-10-09から1日間の記事一覧

辻村深月『青空と逃げる』(中央公論新社)

逃避行。ささやかな平和な暮らしが続くほど、次の崩壊が近づく。賽の河原の石積みのように。 母と子は、逃げる。四万十へ、別府へ、仙台へ。そこで出会う人々が優しすぎて温かすぎる。だからこそ、切ない。そして、力は成長する。早苗とともに。 最後の最後…